任意整理はしない方がいいと悩む前に知るべき特徴と自分のタイプ

任意整理をしない方がいいのは、次のようなタイプの人です。

しかし、任意整理にはした方がいい人もいます。あなたが任意整理をしない方がいい人か、した方がいい人かを判断するためにはそれぞれの特徴を知る必要があります。

任意整理で借金問題を解決したいと考えているなら、それぞれの特徴を知って自分はどちらに当てはまるかを検討してから任意整理をするべきです。

目次

任意整理をしない方がいい人の特徴

任意整理をするべきではない予定がある人

任意整理をすると日常生活が若干不便になります。あなたの生活に次の3つのことが必要だったら、あなたは任意整理をするべきではありません

近い内に借り入れの予定がある人

任意整理をすると、8年~10年ほどは銀行やクレジットカード会社からの借り入れがむずかしくなるので、近い内に借り入れの予定がある人は任意整理をするべきではありません

しかし、任意整理をしないまま新しい借り入れをするとますます返済が大変になります。借り入れをすると借金が増えるので、複数の貸金業者から借金をするくらいなら任意整理で借金の問題を解決した方が苦しみが少なくてすみます。

借り入れの予定がある人こそ、実は任意整理をした方がいいことがあります。

新たなローンを組む予定がある人

近い将来にローンを組みたいという予定がある人は、任意整理しない方がいいです。任意整理をすると、8年~10年ほどは住宅ローンや自動車ローンといったローンの審査が通りにくくなります。

しかし、借金を抱えたまま新規ローンを組むと、将来的に利息が苦しくなって滞納してしまうリスクがあります。むしろ早い内に任意整理をして借金問題を解決しましょう。

組みにくくなるからといって任意整理前にローンを組むと、返済が遅れたときに商品が差し押さえられます

クレジットカードを使い続ける予定がある人

任意整理をすることでクレジットカードが使えなくなったり、新しいクレジットカードを作るのがむずかしくなります。月々の支払いでクレジットカードを使い続けたい人は任意整理をしない方がいいです。

しかし、任意整理をしないまま借金が返済できなくなると、ブラックリストに載るので結局クレジットカードが利用できなくなる恐れがあります。

クレジットカードの返済が苦しい人ほど、実は任意整理をした方がいいです。別の支払い手段を使うなどして、クレジットカードでの支払いをしない方がいいです。

任意整理をすると失敗する理由がある人

任意整理は、貸金業者と交渉して返済の負担を軽くできる手続きです。

任意整理で返済の負担が軽くなる理由
  • 今後支払う利息をカット
  • 分割回数を3年~5年(36~60回)に増やす

借金を完全になくす方法ではないので、あなたが次の2つの状態だったら、任意整理をするべきではありません

分割払いをしても支払いができない人

任意整理は、生活費を差し引いても任意整理で減った借金を返済できる経済状態でなければしない方がよいです。

任意整理の返済方法は、これから支払う利息をカットした借金を3年~5年(36~60回)で完済しなければなりません。

もし任意整理しても返済が困難な場合は、借金を最大1/10に減額する個人再生や借金のすべてを免除する自己破産で借金減額を検討するべきです。

任意整理をしても、支払いができなければ一括請求を迫られたり契約破棄になったりして結果意味がなくなってしまいます。

任意整理をしても借金を減らせない人

任意整理は、返済期間が元から6年以上あり、契約時に設定された利率が低い借金に対してしても、月々の返済額を減らせない可能性があります。

返済する必要がある借金が10万~15万円程度の場合も、弁護士や司法書士への依頼費用を考慮すると、任意整理で得られる経済的なメリットが少なくなります。

任意整理をしても借金が減らせなければ、任意整理の手続きにかかる費用が無駄になってしまうのでしない方がよいです。

専門家に依頼しても信用できない人

任意整理は専門家である弁護士や司法書士に依頼せずに、自分で直接交渉することができます。

しかし、返済額や返済回数といった和解案の提案しても個人相手では応じない貸金業者がほとんどです。専門家はあなたの経済的な見通し・金銭的な負担を考えて貸金業者との交渉が有利になるように手続きを進めます。

専門家との信頼関係がこじれると、任意整理の手続きの途中で辞任される可能性があるので信頼できる専門家に依頼しましょう。

そもそも、任意整理による利息の引き下げや返済期間の延長に応じない貸金業者もいます。そのときは別の借金を減らす方法を検討しましょう。

過去すでに任意整理に失敗している人

過去に任意整理をしたものの、返済ができなくなって失敗した人は再度の任意整理ができないことがあります。

貸金業者との間で合意した返済額と返済期間で返済をはじめたものの、返済ができなくなった人との交渉には貸金業者が応じないことが多いからです。しかし、任意整理は裁判所を通さずに貸金業者と直接交渉するので、業者の同意さえあれば任意整理は何回でも可能です。

交渉力の高い弁護士や司法書士なら、過去に任意整理に失敗していても再度できる可能性はあります。

貸金業者に強制執行の準備をされている人

強制執行とは借金を滞納している債務者に対して債権者が訴訟を起こして給料などの差し押さえができる法的な手続きです。

貸金業者が強制執行の準備に入ってしまうと、任意整理の和解交渉を提案をしても、強制執行は妨げられません。強制執行を止めて借金を減らす場合、個人再生自己破産を検討する必要があります。

強制執行の準備に入ってしまったら任意整理をせずに個人再生や自己破産をするようにしましょう。

任意整理した方がいい人の特徴

任意整理をしないと借金で首が回らない人

任意整理をしないと首が回らないほど借金が膨れている人は任意整理をするべきです。

借金が減らない大きな原因は利息なので、これから支払う利息をカットして返済していけば確実に借金を減らしていくことができます

借金が返済できずに延滞している人

任意整理をせずに借金を滞納し続けていると、貸金業者から催告状や督促状が届き、最終的には財産を差し押さえられることがあります。差し押さえになっても任意整理はできますが、和解の条件が厳しくなることが多い上に差し押さえを止めることはできません。

もし借金の返済が困難な状態ならば、早めに任意整理などで借金問題を解決する方法を検討しないとさらに苦しいことになってしまいます。

差し押さえは任意整理で止めることができないので、任意整理の手続きは差し押さえにあう前にしましょう

複数の貸金業者から借り入れをしている人

借金を返すお金がなく、それを返済するために他のところからも借り入れをするという人は、自力での返済が困難になっている可能性が高いです。

1社から借り入れた金額は大きくないかもしれませんが、月々返済しているだけでも将来的に破綻する可能性があるので、早めに解決することが大切です。

あなたが借金を返すための借金をしている状態ならば、任意整理をすると自分の収入から返済ができて借金が減らせるようになるはずです。

毎月きちんと返済していても借金が減らない人

毎月きちんと返済しているのに借金がなくならない場合、利息が高すぎて元金がほとんど減っていない可能性があります。

返済額を増やすことで状況が改善することもありますが、もう最大限に返済額を増やしている場合は、任意整理で利息を減らすことで問題を解決できることがあります。

返済額がすでに最大だという人は、任意整理で利息をカットすれば借金問題の解決がぐっと近づきます。

任意整理の条件が優位に働く人

任意整理をするときに、今ある借金をすべて手続きする必要はありません。任意整理をしたくない借金があるなら任意整理の対象から外して手続きができます。

自宅や車などを守りながら借金を減らしたい人

自己破産をすると、ローンで買った家や車などが没収されるというデメリットがあります。

しかし、任意整理は対象とする金融機関をあなたが選ぶことができるので、ローンを組んでいる銀行を除いて、消費者金融だけを任意整理するといったことができ、手放したくない財産は残しつつ借金を減らすことができます。

任意整理をした方がいいか迷っている人のよくある質問

任意整理をするとどんなデメリットがありますか?

任意整理をすると、クレジットカードやローンなどの新たな借入ができなくなったり、信用情報に傷がついたりします。また、貸金業者によっては任意整理に応じてくれない場合もあります。より詳しく知りたい人は「任意整理をしない方がいい人の特徴」を確認してください。

任意整理に失敗する可能性はどんな場合に高まりますか? 

任意整理に失敗する可能性は、任意整理をしない方がいい人の特徴に当てはまるかどうかです。「任意整理をすると失敗する理由がある人」は任意整理を失敗してしまう可能性が高いので注意すべきです。

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