任意整理のデメリットを知らないとやばい!100%後悔する理由と打開策

任意整理は、これから発生する利息をカットし、残った借金を分割して支払える手続きです。

任意整理は次のような人に向いています。

しかし、任意整理には返済が2回遅れると一括返済しなければいけないというデメリットがあります。

あなたにとって任意整理が本当によい手続きかを知るためには、デメリットの詳細と打開策を知ることが欠かせません。

目次

絶対に知っておくべき任意整理のデメリット

任意整理には絶対に知っておくべきデメリットが1つだけあります。

返済ができないと一括請求になる

毎月の返済が滞る可能性が全くない人は、こちらに進んでください。

返済ができないと一括請求になる理由は、任意整理が裁判所を通さない手続きだからです。あなたとあなたがお金を借りた債権者(以下、貸金業者とします)とのやりとりだけで任意整理は成立するので、約束した返済計画が守れないと次のようなことがおこります。

残りの借金の一括返済」、「取引を無効にされて、任意整理の手続き費用だけ損する

これらのペナルティは「返済が2回もしくは2か月遅れると発生」します。任意整理は貸金業者と契約することになりますが、大抵は契約書に遅延2回目には一括請求をすることができる(※)という記載があるからです。※貸金業者によって条件はそれぞれ異なります。

一括返済をせまられたときに、支払いをできる人はほぼいません。貸金業者もそのことはよくわかっていて、一括請求の代わりに「毎月の返済額のアップ」、「保証人をつける」といった追加の条件を加えてくることが多いです。

一括請求になるデメリットの打開策

借金が減っても現時点で支払いできなくなる可能性がある人は任意整理をするべきではありません。

条件はありますが、借金をゼロにできる自己破産借金を大幅に減額できる個人再生といった他の方法で借金問題を解決することをおすすめします。

注意すべき任意整理のデメリット

任意整理には注意すべきデメリットが3つあります。

  • ブラックリストに載ると生活に影響がある
  • 保証人付きの借金は保証人に迷惑がかかる
  • 財産が担保の借金は没収されることがある

あなたの状況によっては不要な項目もあるので、それぞれ必要な箇所だけ読めば任意整理のデメリットは打開できます。

ブラックリストに載るデメリット

ブラックリストに載ると生活に影響がでます。

任意整理をするとブラックリストに載るのは避けようがありませんが、それよりもブラックリストに載ることであなたの生活にどのくらい影響があるかの方が重要です。ブラックリストの影響は8年~10年ほど続きます。

ブラックリストの影響を知る必要はない、任意整理を必ずしたいという人はこちらに進んでください。

ブラックリストによる影響

クレジットカードの利用不可

任意整理をしたクレジットカードは強制解約になります任意整理の手続きを始めたらすぐに利用できなくなると考えておきましょう。

クレジットカードが使えなくても、デビットカードなどクレジットカードの代わりになるサービスは利用できます

クレジットカードの作成不可

任意整理すると8年から10年程度は新しいクレジットカードの作成ができなくなります

期間が明けて、クレジットカードを新しく作るときは任意整理をしていないクレジットカード会社の方が審査が通りやすくなります

借り入れ・ローンが組めない

任意整理をして8年~10年ほどは新規の借り入れやローンは組めません。任意整理をするとローン会社に返済できないと判断されます。

任意整理前にローンを組んでも、返済が遅れたら差し押さえに合います。ローンを組むのは、任意整理をして借金を完済したあとにしましょう

保証人になれない

任意整理をして8年~10年ほどはローン・奨学金・借金といった本人の代わりに返済義務を負うような保証人にはなれません

借金の種類によっては、保証会社を利用するという方法もありますが、保証会社を利用すると手数料がかかります。どうしても必要なときはブラックリストの影響がない別の人にお願いしましょう。

ブラックリストのデメリットの打開策

ブラックリストによる生活の影響が現時点で大きい人は、任意整理をするべきではありません。

ただし、ブラックリストの影響は一生ではなくどれも打開策があるので、自分の生活と今ある借金の苦しみを比較して必要があれば任意整理をすることをおすすめします。

保証人に迷惑をかけるデメリット

保証人付きの借金は、保証人に借金の一括請求がいくことがあります。

一括請求されると、あなたが借金の支払いを免除されたとしても、保証人が全て支払わなくてはいけなくなります。

保証人に迷惑をかけないための打開策

保証人に迷惑をかけたくない人は、保証人つきの借金を任意整理の対象から外すことができます。

保証人つきの借金がどうしても払えないときは、保証人と連名で任意整理をするという方法があります。


任意整理を連名にすると、あなたが支払いを続けられる限り請求が保証人にいくことはありません。
しかし、保証人も任意整理することになりブラックリストには載るので必ず保証人と相談しましょう。

財産を担保にした借金のデメリット

ローンが残っていると、任意整理をしたときに財産を担保にした商品は没収されます。

住宅ローンや自動車ローンは財産を担保にしているので、ローンの支払いが残っている間は貸金業者のものです。差し押さえられてしまうので任意整理してはいけません。

ローン支払い中の商品を没収されないための打開策

財産を失いたくない人は、財産を担保にしていない借金だけを任意整理することができます

むずかしい人は任意整理ではなく、自己破産個人再生の手続きをすることになります。住宅を残したい人は個人再生なら可能です。

そもそも任意整理とは

任意整理とは、裁判所を通さずに貸金業者と直接交渉をすることで利息をなくす手続きです。

任意整理を自分でおこなうと貸金業者が応じてくれず、交渉ができないことにくわえて時間がかかってしまうため専門家である司法書士や弁護士に依頼するべきです。

任意整理をすると、これから払うべき利息や遅延をしたことで発生する遅延損害金がなくなり、借りたお金(元金)だけを返すことができます。元金は3年~5年の分割支払いができるので、毎月の返済額が少なくなり負担を減らすことができます。

任意整理をした方がいいかどうかの判断基準

任意整理は無料でおこなえる手続きではありません。任意整理の費用の相場は5万~15万円程度です。任意整理をした方がいいかどうかは「これから支払う利息」と「任意整理にかかる費用」を比べるとわかります。

元金(本来借りたお金のこと。利息などを抜いた金額)が10万円・20万円・30万円・50万円・70万円・100万円あり、下記のようなときには任意整理を検討するのがおすすめです。

1社からのみ借入かかる年数(支払う利息)任意整理の費用
10万円3年以上(54,098円以上)5万円程度
20万円2年以上(72,197円以上)7万円以下
30万円1年以上(54,295円以上)5万円程度
50万円1年以上(90,493円以上)9万円以下
70万円1年以上(12万6,690円以上)10万円以下
100万円1年以上(18万986円以上)15万円以下

※年金利18.0%として計算しています。
※小数点以下は切り捨てて計算しています。

しかし、任意整理の発生費用は消費者金融1社ごとに発生するので2社以上から借金している場合は任意整理をしない方が発生費用が少なくてすむ可能性があります。

お金を借りている先が1社か複数社かで任意整理をしない方がいいかが変わってきます。任意整理をする業者はあなたが選択できます。

借金の金額だけで判断するのはむずかしいので、専門家である弁護士・司法書士に相談することをおすすめします。任意整理で負担を減らしながら借金を返したいというあなたは、専門家にまず相談してみましょう。

任意整理以外の借金解決方法

任意整理がむずかしい人も、個人再生や自己破産といった手続きで借金を減らしたりなくしたりできる可能性があります。

個人再生や自己破産は、裁判所を通す手続きなので法的効力がありますが、手続きに時間がかかります。

時間がかかるとその分借金が長引いて苦しい思いをするので、なるべく早く手続きを進める必要があります。

個人再生は借金を1/10まで減額

個人再生とは、借金を返済できない人が裁判所を通して借金を減らす手続きで、裁判所が承認した再生計画にしたがい借金を最大1/10程度まで減らすことができます。

個人再生は元金を含むすべての借金が減額できます。このままでは借金を返せる見込みはないけれど、借金が大幅に減らせれば返せる見込みがあるという人は個人再生の手続きをすると生活が立て直せる可能性が高いです。

個人再生をすると、ローンが残っている商品は没収されてしまいますが、住宅だけはローンが残っていても手元に残すことができます。生活に必要な家財も全て没収されるわけではありませ

自己破産借金をゼロにできる

自己破産とは、借金が返済できなくなった人が裁判所を通して、財産を処分して借金を返済するか、借金を全てなくす手続きをすることです。

自己破産をすると財産がすべてなくなると考える人がいますが、自己破産をしても生活に必要な財産は20万円まで残すことができます。また、警備員や保険業といった職業についていなければ仕事にも影響は全くありません。

自己破産をすれば取り立てのストレスや毎月の返済の不安からも解放されるので、新しい気持ちで人生をやり直すことができます。

任意整理のよくある質問

任意整理とはどんな手続きですか? 

任意整理とは、利息のカットなどを貸金業者と交渉して、返済計画を立て直す手続きです。裁判所をとおさないので自分でもおこなうことができますが、専門家である弁護士・司法書士を頼った方がスムーズです。任意整理についてもっと知りたい人は「そもそも任意整理とは」をご確認ください。

任意整理のデメリットの中で、最も影響が大きいものは何ですか?

任意整理のデメリットの中で、最も影響が大きいのはブラックリストに載ることです。ブラックリストに載ると、クレジットカードやローンなどの金融サービスを利用できなくなります。また、保証人にもなれません。また、任意整理で支払い負担が減っても、その「支払いができないこと」と任意整理は必ず失敗してしまうので「絶対に知っておくべき任意整理のデメリット」でご確認ください。

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