私は、コンサルタントとして働く男性です。趣味の競馬が原因で6つのクレジットカードから500万円もの借金を作ってしまいました。
当時32歳あった私は「今回は勝てる」という思い込みから借金を重ね、いつしか返済が厳しくなっていました。毎月の返済額は合計で20万円以上、収入のほぼ3分の1を占めていました。
名前:北川 敦(仮名)
性別:男性
職業:会社員(コンサルタント)
年収:700万円
当時の年齢:32歳~34歳
当時の借入件数:6件(三菱UFJ、三井住友VISA、クレディセゾン、オリックス、EPOSカード、アメリカンエクスプレスカード)
当時の借金の合計額:500万円
債務整理をした時期:2007年1月~2010年
かかった費用:50万円
競馬で作った借金500万円を個人再生で解決した方法
競馬で借金を作ってしまった会社員の苦悩と決断
私は当時、競馬に夢中になっていました。仕事帰りに競馬場に行き、週末にはネットで競馬にかけることもありました。最初は少額の賭けでしたが、勝ったことがきっかけで大金を賭けるようになりました。
当時の私は、勝つために情報収集を欠かさず、それによって自信がついたことが原因でした。何度か大勝したこともあり、競馬に対する自信が大きくなっていきました。しかし、一度負けた時に、自分の負けを取り戻そうと、ますます大金を賭けるようになり、その結果、借金を重ねることになりました。
最初は「大丈夫、次は必ず勝てる」と自分に言い聞かせていましたが、借金を返すために新たな借金を重ねることもあったため、返済が難しくなり、精神的にも肉体的にも疲弊しました。会社に行っても、仕事に集中できず、返済のことばかり考えていました。
そんなある日、仕事中に突然心臓発作になり、救急車で運ばれました。医師からは「ストレスが原因でしょう」と言われ、今まで自分がしてきたことが間違っていたということを思い知りました。この出来事をきっかけに、私は借金問題を解決するために、弁護士に相談することを決断しました。
個人再生を選んだ理由と債務整理の結果
私は、借金問題を解決するために弁護士に相談し、債務整理をすることを決断しました。弁護士から提案された方法は、個人再生という手続きでした。この方法は、債務整理をすることで一定の条件を満たすと、残債を免除してもらえる方法であり、自己破産とは異なり、将来の職業や生活に影響が少なく済む方法でした。
しかし、個人再生をするにはいくつかの条件があり、私が借金問題を抱えている時点で、自己破産による免責が認められないことや、借金が過去5年以内についていたこと、定期的な収入があること、生活必需品を除いた財産のないことが条件でした。これらの条件をクリアするために、私は家族にも相談し、一緒に書類を揃えました。
個人再生を行うためには、自分の収入や支出、財産などの情報を弁護士に提供する必要がありました。私は、会社員としての収入や家賃、光熱費、食費などの必要経費を提供し、財産についても、車と自宅があることを報告しました。しかし、車や自宅などの財産は生活必需品であるため、免責の対象外となりました。
個人再生の申請手続きが終了し、弁護士から「残債が免除されることになりました」と連絡を受け、胸のつかえが取れるような感覚になりました。また、毎月の返済額も大幅に減少し、生活に余裕が生まれました。個人再生によって、借金問題を解決することができ、弁護士に相談することが重要であるということを身をもって実感しました。
返済後の生活と今後の目標
個人再生によって毎月の返済額が大幅に減少したことで、生活が楽になりました。返済額が減ったことで、毎月の支払いが軽くなると、精神的にも安心することができました。
借金返済に追われる生活から解放され、自由な生活を送れるようになりました。ただし、個人再生にはデメリットもあります。債務整理の記録が5年間信用情報に残り、その間は新たな借入をすることができませんでした。
今後は、借金返済に追われる生活ではなく、自分の将来に向けた投資をすることで、安定した生活を送れるようになることが目標です。
個人再生後、私はギャンブルから距離を置くことにしました。ギャンブルには強い魅力があり、ついつい手を出してしまうこともありましたが、借金問題を経験したことで、ギャンブルに手を出すことは二度としないことを決意しました。
ギャンブルによって得られる快感は短期的であり、結果的には多くの人が損をすることが多いのが現実です。自分が今までギャンブルによって得たものは何もなく、ただ借金だけが残りました。そのため、借金問題を解決した今、ギャンブルに手を出すことがないよう、厳しく自分を見つめ直しました。
自分の人生を変えるためには、ギャンブルなどの短期的な快楽に流されることなく、将来に向けた長期的な目標を持ち続けることが大切だと思いました。
借金問題を解決するまでの苦労と経験から、ギャンブル依存症の方々には、専門の機関や団体で相談することを強くお勧めします。私が弁護士に相談したことで、借金問題を解決できたように、ギャンブル依存症の方々も、専門の機関で相談し、問題を解決することが大切だと思います。