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自営業の借金5,000万円を返済した体験談

夢に向かって開業したものの、経営がうまくいかずに借金が膨らんでしまって自営業の苦い経験を持つ方もいらっしゃるでしょう。

僕もその一人であり、一番多いときで5,000万円もの借金を抱え、心身ともに追い詰められていました。しかし、立ち上がり行動に移すことで借金を完済し、再起することができました。

この体験を通じて、同じような立場にある方に希望や励ましを与えることができればと思います。

体験者について

名前:坂田 義男((仮名)
性別:男性
職業:自営業(整体院経営)
当時の年齢:37歳(開業時)、45歳(個人再生手続開始時)
当時の借入先:静岡銀行、日本政策金融公庫、レイク、アイフル、プロミス、オリコ
利用時期:2005年~2012年
最大抱えた借金の合計額:約5,000万円
債務整理費用:85万円
債務整理をしていた時期:2012年から現在に至るまで

目次

独立して作った借金5,000万円を返済した奮闘エピソード

独立して開業するも借金が膨らむ時期

僕は37歳の時、憧れていた整体院を開業しました。当初は夢を追い求める熱意に溢れていたのですが、開業資金や経営資金のために複数の金融機関から合計5,000万円の借金を抱えることになりました。事業が軌道に乗るまでの期間や、競合相手との競争による売り上げの低迷など、予期せぬ出費が重なりました。

最初は返済もスムーズに進んでいたものの、次第に経営が苦しくなり、借金が膨らんでいくことに焦りを感じました。特に、景気の悪化や人件費の高騰など、外部要因によって収益が伸び悩むことが多くなり、返済が難しくなっていったのです。

さらに、友人や家族からの借金も増え、それらの返済も重荷になっていました。僕は、借金がこれ以上膨らまないように努力する一方で、将来的な返済計画を立て直さなければならないと痛感しました。そこで、経営改善に取り組むことを決意したのです。

経営改善と返済計画の見直しに奮闘

経営改善に取り組むため、まずは自分自身が現状を把握し、どの部分を改善すべきかを見極める必要がありました。店舗の運営やサービスの質を向上させること、スタッフの教育や効率化など、さまざまな角度から改善策を検討しました。

また、顧客満足度を高めるため、施術技術の向上や新たなサービスの導入にも力を入れました。さらに、広告やSNSを活用して集客力を高める取り組みを始め、徐々に売り上げが伸び始めました。

一方で、返済計画を見直すことも重要でした。金利の低いローンに借り換えたり、返済期間を延ばすことで毎月の返済額を減らす工夫をしました。また、無駄な出費を削減し、返済に充てる資金を増やす努力も行いました。

家族や友人にも協力を仰ぎ、僕は経営改善と返済計画の見直しに全力で取り組んだ結果、事業が徐々に軌道に乗り始め、借金も減っていきました。

個人再生手続きを開始する決断

借金の返済に限界を感じ、ついに45歳の時に個人再生手続きを開始する決断をしました。この重要な決断を下すまでに、たくさんの悩みや不安がありました。しかし、返済が難しい現状を打破するために、僕は勇気を持って前に進むことを決めました。

最初に、専門家に相談し、個人再生手続きに必要な情報を収集しました。その過程で、債務整理費用として85万円を用意することができました。専門家の助けを借りて、個人再生の流れや手続きについて理解を深め、自分にとって最適な返済プランを立てることができました。

個人再生手続きを開始する決断をする際、周囲の人々からの支えも大変大きな助けとなりました。家族や友人、そして整体院のスタッフたちが、僕の決断を理解し、応援してくれました。そのおかげで、一人で悩むことなく、前向きな気持ちで個人再生手続きに取り組むことができました。

この決断を下したことで、自分の生活を見直す機会も得ることができました。借金の原因となった無駄な支出や、お金の使い方について改めて考えることができたのです。そして、今後の人生で同じ過ちを繰り返さないために、節約や貯金に励むようになりました。

個人再生手続きを開始する決断は、僕にとって人生を大きく変えるきっかけとなりました。これからは、借金に苦しむことなく、自分の力でしっかりと立ち直り、新たな人生を歩む決意を固めました。

債務整理を乗り越えてかける再起

債務整理後は、返済計画を再度見直し、節約生活を送ることで、返済に専念しました。

そして、借金を完済することを目指し、経営再建にも取り組みました。自身の経験を生かし、同じような立場にある人のサポートも始めました。

借金を完済するには一人では限界がありましたが、家族や友人からの支援を受け、再スタートを切ることができました。着実な返済と経営改善の取り組みが功を奏し、5年後にやっと借金を完済することができました。

今は借金地獄から脱出し、再び経営が安定してきたので、独立時の夢の一つだった地域貢献ができるようになりました。この経験を通じて、自分が陥った苦境を乗り越え、多くの人に希望を与えることができたことは、非常に充実感があります。

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